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号外、ということで [TOPCON WINK MIRROR S]

 
本来なら、Supra V18の続編を書かなくてはいけないところ。
しかし、ここにきて、すごく嬉しい収穫があり、
是が非でも、年末年始の休みに使ってみたくて
とっとと分解・掃除を始めてしまったブツがあるのです。

親父のCanonetに端を発して、ジャンクな距離計連動の
レンズシャッターカメラを中心に集めてたんですが
実は、レンズシャッター一眼レフ(LS-SLR)なる存在が
気になって、気になって、しょうがなかったのです。

そもそもLS-SLRって、そんなに機種がたくさんあるわけでもなく
絶対数も少ないのか、これまでなかなか巡り会えませんでしたが
ひょんなことから、一番欲しかったモデルを手に入れることができましたー。





winkS_02.jpg
じゃーん、憧れのLS-SLR。TOPCON WINK MIRROR Sです。
東京光学のレンズ交換式レンズシャッター一眼レフの一号機。
セレン露出計によるシャッター速度優先EEとマニュアル撮影ができます。





winkS_01.jpg
この押し出しの強い四角いデザイン、大好きなんですよ。<-- REの四角いデザインも大好き
レンズは標準のUV TOPCOR 53mm F2.0、
プラ製ですけど、35mmまで対応可能の純正のフードもついてました。
レンズは多少汚れてましたがカビはなく、ボク的には全く問題なしの状態。
セレンも生きててメーターも元気に振れ、精度も問題なさそうな感じ。





とにかく、LS-SLRってどういう仕組みになってんの?
というのが、欲しかった一番の理由でしょうか。
WINK Sを例に、LS-SLRのシーケンスをまとめてみますね。


シャッターを切ろうとレリーズが押し込まれると
  ・
  ・
--> 開いてるシャッターを閉じます。

--> ミラー、遮光板の順に上げて、フィルムを露光可能状態に。

--> 指定されたシャッター速度でシャッターを開閉(=撮影)。

--> 撮影が完了すると、まず、遮光板を下げてフィルムが
  露光しないようにして、それから、ミラーを下げます。

--> 閉じてるシャッターを開いて元の状態にもどります。


このシャッターの動きにリンクして
・EE時は、メーター針を段カムで押さえて得た絞り値まで
・マニュアル時は、絞りリングで設定した絞り値まで
絞り羽を絞り込む動作が加わります。


ハッセルの500シリーズなんかも同じシーケンスだと思うのですが
どんな仕組みでこの動作を行ってるのやら・・・全然わかりません。

これまでに、一眼レフの分解経験はKonica FPのみ。
露出計もなく、金属幕縦走りシャッターのシンプルなカメラでした。= 分解が簡単
その程度の経験でこのカメラに手を出すのはやや無謀かな、と思いつつ




エーイッ、やっちゃいましたー。




winkS_04.jpg
現状はこんな状態。
ファインダー内やミラーボックスがモルト屑だらけだったので
主だった部分に分解、モルトの残骸を取り終えたところです。

LS-SLRのレストア情報自体あまり見かけないものですから
結局、ウインクミラーSのそれも見つけられず
完全に手探り、手ぶらで地雷原を進む心境で分解をすすめております。

案の定、途中何度か地雷を踏んでしまいましたが<-- 致命的なミスを犯してないと願いたい
お気に入りだし、基本的な機能に問題ないカメラゆえ
気を引き締めて、かなり慎重にコトを進めてきたので
とりあえず、何とか持ち堪えてます。



今週は忘年会やクリスマスなどイベントありますが、
『飲んだら触るな、触るなら飲むな』を肝に命じ
年内のシェイクダウンを目指します....。


タグ:TOPCON WINK Mirror

カメラ遍歴、のようなもの [CONTAX]

 
ここ数年はジャンクなLSカメラばかりを買ってますが
初めて自分で買ったカメラは、新品の、一眼レフでした。

しかし、時は1980年代。
電子制御を満載して、カメラがどんどん賢くなってきた時代です。
当然、ボクの買ったカメラも電子制御てんこ盛り。

今から思えば『なんでフルメカニカルにしなかったんだろう』と
ちょっと後悔なんかしたりしてます。

そんな電気カメラなものですから
20年以上も経ってくると基盤方面も今イチ怪しく
たまにシャッターが切れない時もあったりしますが <-- 電磁レリーズが今となっては仇

意外にも、落とし穴は電気的じゃない部分にあったりして
使いものにならない状態に陥っております。



では、その落とし穴はなにかと申しますと
なんと、クイックリターンミラーずれ。<-- 調べてみるとこのカメラの持病らしいです

ずれたミラーが、ミラーアップ時にレンズと干渉して
クイックリターン機構が途中で止まってしまい
シャッターが切れずに固まってしまうんですよ。

電子制御満載の『高級一眼』といわれたこのカメラが
こんな不具合で使えなくなるなんて悲しすぎ。
そんな悲しい持病持ちのカメラ、一応ご紹介しておきます。





contax_01.jpg
これです、CONTAX RTS II。
レンズが50mmと、広角25mm。
一生懸命、バイト代貯めて買いました。





そして、
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contax_02.jpg
もう1台、CONTAX RTS II。
実は、こっちはカミさんの。
レンズが標準のほかに中望遠の135mm。





しかし、
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ボディ2台とも、使いものになりません。

2台そろって、仲良く『ミラーずれ』。

2台ともですよー! 

それも、ほぼ同じ時期にだめになりました。<-- 完全に、持病です!!!

洒落になりませんよ、ヤシカさん!

この惨状、かなり、ムッとしてます。

『ミラーぐらい、ちゃんと貼付けて下さい』ってんですよ。

これはもう、レンズがもったいないの一言に尽きますね。

Zeissレンズが泣いてます。





まぁ、ボヤキはこのぐらいにして。

ここからは、前向きな話を。
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ボクなりに、この事象について考えてみました。
RTSのミラー、取付けベースの下側に何も引っ掛かりがないんですよ。
だから、ミラーを止めてる両面テープか接着剤が劣化しちゃうと
重力には逆らえず、ずり落ちてしまうみたいなんです。



『じゃー、ズレたんだから、ズレるでしょう』



これまでは、普通に、一般的な置き方というか向きで保管してました。
人間に例えるなら『立った状態』で胃下垂になったわけですよ。
 
  ↓/

ならばってことで、今は『仰向けに寝た状態』で保管してます。

   \↓

contax_03.jpg



重力により、ミラーを元の位置にずらす、デス!



あっ、笑わないで下さい。結構マジなんですから。
1年、2年、いや、5年かかるかもしれませんが
治るまで気長にこの治療法を続けていこうと思います。





最後に、余談ですが。
こんなものも2台あったりします。
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contax_04.jpg

こっちは、幸いミラー付いてないし、今のところ不具合ないみたい.....。


タグ:t2 CONTAX RTS Zeiss

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