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HEXANONでいこう!(その2) [Hexanon Lens]


(コニカFマウントレンズの中編です)


コニカFマウントの交換レンズ群にはどんなものがあるのか?
集めるからにはちゃんと全体像を把握しておかなければ。
ネットで見つけた海外向けFPのマニュアルによりますと・・・


先ず、標準レンズということで、2本。

 52mm F1.4(自動)
 52mm F1.8(自動)

 この2本にプリセットがあるかは不明です
 なぜか、50mm F2.0がないぞ・・・


交換レンズということで、5本。

 35mm F2.8(自動/プリセット)
 100mm F2.8(自動/プリセット)
 135mm F3.5(自動/プリセット)
 200mm F3.5(プリセット)
 400mm F4.5(プリセット)

 ※以上、海外向けFPのマニュアルにより


ほほー。
自動絞りかプリセット絞りかは置いといたとしても
広角から望遠まで一通りラインナップが存在するもよう。


 まぁ、国内も同じラインナップ構成だったのかは分かりませんが....。
 コニカのSLRに詳しい海外サイトによりますと
 35mm F2とか、85mm F1.8とか、
 800mm F8なんてのまで存在してるようです。





FPのレンズ付きはオクでもたまに見かけますが
レンズは既に入手済みの52mm F1.8のことが多いです。
レンズ狙いとはいえボディが付いてくるのならFSかFMが欲しいところ。


やっとでてきました。
持ってないレンズとボディの組み合わせが。



ということで、ポチっと。




DSCN4794.jpg
Konica FS(1960)であります。
間延びした“KONICA”のロゴがなんとも愛らしい。



肝心のレンズは何かといいますと




DSCN4737.JPG
HEXANON 52mm F1.4
標準の大口径F1.4。
これで標準ばかり三本が揃いました(笑)
F1.8の倍近くあるんじゃないでしょうか。
ガラスの固まりって感じ、ずっしりと重いです。




DSCN4910.jpg
レンズに付いていたFSは、FPの先代にあたります。

 当然?ジャンクなため、要整備です。
 巻き上げと同時にシャッターが切れてしまいます・・・

コニカミノルタのホームページによるとFPはFSの改良型となっています。


フレネルレンズに改良が加えられたのでしょうか。
FPのほうがファインダー像がきれいで明るく見やすいような気がしますが
FSのミラーの状態がやや悪いのでそのせいかもしれません。

 レンズ着脱ボタンの位置が変更されてます
 FPのボタン位置のほうが使いやすいですね

そんなわけでFPのほうが使い勝手がよく
FSを急いで整備する理由も見出せず
途中までバラしたところでいつものように止まっております。





FP+HXN52-1.4_m302wp.jpg



1.4_m327wp.jpg



FP+HXN52-1.4_m335w.jpg
@tokyo
Konica FP
Hexanon 52mm F1.4




そうそう、これも付いてました。





DSCN4898.jpg
Konica S(1959)
すでにS2を持っているのでアレですが・・・
こうなったらS3も手に入れてシリーズをコンプリートする?





これで標準系レンズが3本とボディが2台揃いました。
残りは広角と望遠か・・・
コニカFマウントの旅、まだまだ先は長そうです。



タグ:FS KONICA HEXANON

HEXANONでいこう!(その1) [Hexanon Lens]


一昨年の春頃でしょうか・・・、
レンズシャッターカメラもいくつか分解したことだし
ちょっと違う仕組みのカメラを分解してみたくなったんですね。


で。 一眼レフにでも手を出してみるか、と。


手元には調子の悪いRTS IIがあるにはあるのですが
だからといって、いきなりそちらを分解する度胸はありません。
できればもう少しハードルの低いカメラからチャレンジしたいところ。

 RTS IIの不調についてはこちら

電子制御カメラを直すスキルは持っていないので
メカニカル制御シャッターを搭載したマニュアル露出可能な機種に
ターゲットを絞ることにしました。

 メカニカルシャッター&マニュアル露出OKなカメラであれば
 万が一調子が悪くなっても自分で直せる確率が高いですから

しかし、布幕横走りシャッターを弄る自信がなく
レンズシャッターで金属羽シャッターに慣れ親しんでましたから
金属幕縦走りシャッターのカメラを探すことにしました。

 ただ何となく、“金属羽”に親近感があるというだけでして
 金属幕縦走りシャッターを弄れる自信があるわけじゃないんですけどね。
 見た目が頑丈で、壊れそうにないじゃないですか。


まず思い浮かぶのは、Yashica FX-3シリーズ。

 一応Y/Cマウントユーザですから、日々目を光らせております。
 Zeissレンズを腐らせないためにも
 不調RTS IIの代替機として是非とも欲しいメカニカルSLR。

それと、ニコン系。

 Nikomatシリーズなんか、ちょうどいいんでしょうけど
 なぜかニコンのカメラを使ってみたい、って気持ちが起きないんですよ。
 なぜでしょう、自分でもよく理由が分かりません・・・


Pentax SシリーズやMinolta SRシリーズは
メカニカルだけど布幕横走りなのでNG。
ヤシカやマミヤの初期のSLRも同様のようですし・・・



方々を調査の結果、条件に合いそうなカメラは



Ricoh XR500
>>>カメラの記憶はゼロ、セント・ルイスの『サンキュッパ』の記憶は大いにあり(笑

Konica Fシリーズ
>>>コニカ初期の一眼レフ。FS、FP、FMの3機種があります

Canon EF
>>>キヤノン一眼レフのなかでは唯一の機械式金属幕縦走り

PRAKTICA Lシリーズ
>>>M42マウントのご本家、1969年から89年まで製造された旧東独のカメラ
>>>製造期間が長いのでバリエーション多数あり、いったい何機種あるんだろ・・・


以上、4機種が候補に。



店頭やオクをパトロールの末
標準レンズ付きKonica FPを捕獲しました。

 オクで缶コーヒー2本分以下。 ま、当然“ジャンク”です。





DSCN4792.jpg
Konica FP(1962)
“ジャンク”といえどボディはそんなにひどい状態ではなかったです。
ミラーはそれなりにキズ入ってますがプリズムの腐食はなく
シャッターも豪快な音をたてて問題なく切れとります。
分解して一通りの掃除とモルトの貼り替えをしました。



DSCN4797.jpg
このボディ、アイレットの擦り減り方が半端じゃないです。
加えてアイレットが根元で折れていて辛うじてトップカバーで止まってる状態。

 わが家のジャンクカメラの中でアイレットが擦り減っているはこのFPだけ

相当使い込まれた個体のようで、マウントにも若干ガタツキがありますが
アイレットの状態を考えると、それも致し方ないかと納得。

 タフなボディですよ、きっと
 百年ぐらい平気で使えるんじゃないかと思ってしまいます



Konica FPのスペックを簡単にまとめときますね。

 シャッター:金属膜縦走りフォーカルプレーンシャッター(コパルスクエア)
 シャッター速度:B, 1〜1/1000秒
 絞り制御:自動絞り(絞り込みボタン付)
 ファインダースクリーン:中央部マイクロプリズム
 その他:セルフタイマー、MX接点, X接点同調(1/125秒)



ついでにコニカFシリーズについて。

 コニカFシリーズは、コニカ初のSLR、Konica Fに端を発っします。
 そのKonica F、コニカミノルタのHPによりますと、
 世界初の1/2000秒フォーカルプレーンシャッターを搭載し
 世界初の内蔵露出計との連動を実現したコニカ初の一眼レフで
 輸出のみに止まり、国内では発売されなかったそうです。

 また、その他のネット上の情報によりますと
 製造台数も少なく、販売価格もNikon Fより高価だったようです。
 里帰りしているものもあるみたいですが
 さすがにレアアイテムのようで、30万とか40万とかのプライスタグが。

 F以降、コニカSLRの普及機として国内で発売されたFマウントボディは、
 FS(1960)、FP(1962)、FM(1964)の3機種になります。



ボディはね、まぁ良かったんですよ。

でも、レンズがねぇ・・・

このFPについてた“問題ありあり”のレンズが、こちら




DSCN4735.JPG
HEXANON 52mm F1.8
これは正真正銘のジャンクでした。
レンズ玉自体の状態はそんなに悪くなかったのですが
フィルター枠が絞りリングともども得体のしれない接着剤で
鏡筒に固定されていて全く使いものにならない状態でした・・・



DSCN2839.JPG
力技でやっとフィルター枠を外したところ


DSCN2879.JPG
なんでこんなことするの?と憤慨しつつ
夜な夜なガリガリと接着剤を剥がし終えたところ

 件のフィルター枠、固定ネジが付いてませんでした
 何らかの理由でネジ紛失、エポキシぽい接着剤で絞りともども固定って・・・

 近所のDIYで合いそうなネジを探してみましたが見つけられず
 暫定処置として両面テープで固定してます

ローレットとかも削れちゃっててボロボロですが
幸いレンズ玉や絞りに問題はなく、どうにか復活を遂げた一品。
外観は超悪いけど写りが好みなので気に入ってます。




FP_m128w.jpg
@tokyo
Konica FP
Hexanon 52mm F1.8




FPはシンプルゆえ、分解が難しい機種ではないと思いますし
ネット上には先輩方の良質な情報もありますので

 地雷はセルフのカニ目が逆ネジだったくらいでしょうか

今回は、ざっと写真だけ載せときます。


DSCN2884.JPG
トップカバーを外したところ
露出計がないのですっきり、シンプルです。


DSCN2893.JPG
プリズムを降ろしたところ
モルトはボロボロになってましたがプリズム腐食までは至ってなく良かったです。


DSCN2924.JPG
コパルスクエア本体(セルフタイマーを外したところ)
ユニット化されていて扱いやすく、総金属製で堅牢そのもの!





分解・掃除の話を割愛した代わりに
ちょっと、レンズについてのお話を続けたいと思います。
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コニカの一眼レフは、AUTOREX(1965)で自動露光方式となりマウントが変わりました。


絞りリングに“EE”とか“AE”とかの表記のあるものや
“AR HEXANON”は自動露光に対応したレンズで
残念ながらFPなどのFマウントボディには付きません。

 マウント口径や絞り連動機構が違います
 “AR HEXANON”以前の“HEXANON”銘レンズには
 マウントが2種類存在していますのでご注意ください


F〜FM用の交換レンズ=Fマウントレンズはマウント面を見ると一目瞭然、
レンズ位置ロック用の外爪と絞り連動爪とういかプレート?が目印です。


DSCN4790.jpg
レンズのマウント面


DSCN4787.jpg
ついでに、ボディ側も




超ジャンクだったHEXANON 52mm F1.8。
復活したとはいえフィルター枠はぐらついてるし見た目も悪い。
写りはまったく問題ないのに・・・このままじゃレンズが不憫、と思い
部品取り用としてドナーレンズをポチっとしました。

しかし。

届いてビックリ! なんと、違うレンズでした・・・


 微妙なバリエーションがあるとはつゆ知らず
 『おっ、Fマウントの標準レンズだー』てな感覚で
 焦点距離や開放値などろくに確認してなかった(汗



その“微妙”に違うレンズってのが、こちら。




DSCN4735.JPG
HEXANON 50mm F2.0
ドナーにならず命拾い、そのままラインナップ入りとなりました。
焦点距離2mmの差って意外に大きいですね。
50mmよりは、52mmとか55mmのほうが好きかなぁ。
52mm F1.8との描写の違いはよく分かりません・・・



FP_m203w50f2.jpg
@tokyo
Konica FP
Hexanon 50mm F2.0





勘違いでたまたま2本集まってしまったFマウントレンズ。
ボディは堅牢そのもの、まだまだ十分現役で使えます。
レンズの描写も好みだし・・・


ならば。


HEXANONを集めてみようじゃないか、と思い立ち
Fマウントレンズ収集の旅に出ることにしたのでした。



タグ:KONICA HEXANON FP
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