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ひとめぼれ [Ricoh AUTO 35V]

 
auto35v_08.JPG


驚きましたー、このセンス。
1961年にこんなデザインのカメラが存在していたなんて!
アバンギャルドな感覚に脱帽、一目で気に入りました。


このカメラ、Ricoh AUTO 35Vっていいます。
リコーのHPによると前年に発売されたAUTO 35の改良機だそうです。
基本的には先代のデザインを踏襲してるけど
35Vのほうが洗練されてて完成度も高いと思う。


ちなみに、同時期の国内主要メーカーの35mmLSカメラを挙げてみると

  オリンパス→ Auto Eye(1960)
   キヤノン→ Canonet(1961)
    コニカ→ S2(1961)
   ミノルタ→ A5(1960)

ざっと、こんな感じ。


コニカのHPによると、IIIシリーズからSシリーズに移行する時に
『若い魅力』をコンセプトにデザインを一新したらしいけど
その割に、先にあげた他社のカメラとそんなに違わないよな・・・

でも、AUTO 35シリーズはもう、次元が違うところへいっちゃってる。
『若い魅力』Konica S2と並べてみると
このカメラが、いかに斬新なデザインだったか分かりますよね。


auto35v+S2.JPG


鏡筒の根元に付いている黒いレバーがシャッターボタンなんだけど
招き猫の手みたいでしょ。
このレバー、ケーブルレリーズを使ってシャッターをきると
「いらっしゃい」って動くんですよ。
あんまり気に入ったんで『猫タロウ』と名付けちゃいました。



auto35v_02.jpg
フロントは、シルバーとブラックのツートン。
この比率を計ったら、なんと黄金比ならぬ白銀比(1:√2)
こんなところに数学的秩序を組み込むとは、どうりでプロポーションいいはず。


auto35v_04.jpg
トップカバーの刻印、全然カメラっぽくないでしょ。
フォントのチョイスと文字間のバランスが絶妙。


auto35v_05.jpg
ゾーンフォーカスのピクト、なかなかいい味出してます。
このピクト、ファインダー内にもちゃんと現れます。


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ヌメッと真っ黒なうしろ姿、なーんにもありません。
ここまでくると潔さを感じますね。


auto35v_06.jpg
巻上げ・巻き戻しは底部に。
巻上げはRicoh 35シリーズの流れをくむトリガータイプ。
意外に保守的な一面も。


auto35v_07.jpg
着脱式のアイレット、なかなか凝ってます。
外れたりしないかと一抹の不安はあるけど、使い勝手は良い。



このカメラのデザイン、すごく好きですね。
いったいデザイナーは誰なんだろう?



あ、デザインだけじゃなくて写りも気に入ってます。
猫タロウ、意外にいい仕事しますよ。


auto35v_c01.jpg


auto35v_m01.jpg
Ricoh AUTO 35V

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